Paso 9: 【補足】 コイルの作成と取付け
前ステップで完成した浮遊機器には、全部で6つのコイルが使われています (小型ファン内部のコイルを除く). その内の1つは、浮揚系の一部としてフレーム上部に取り付けられます。 このコイルは2枚のステンレス製ワッシャに挟まれた鉄芯の周りに、直径0.4mmの絶縁コーティング銅線を20m巻いて作られます。 鉄芯は内径5mmの軟鉄スペーサ (長さ20mm) に同じ直径の軟鉄ボルト (長さ40mm以上) を刺したものです。
これに対し、残り5つのコイルは無線ジュール・シーフの部品として使われます。 この内2つは送信側で、あとの3つは受信側になります。 これら5つのコイルは鉄芯を持たず、個々のコイルの銅線は浮揚系コイルほど長くありません。
また受信側の3つのコイルは同じ方法で作られます。 具体的には、直径20mmの丸棒の周りに、直径0.4mmの絶縁コーティング銅線を45回巻いて作ります。 この内1つは浮遊球内側の底部に取り付けられ、常時点灯のメインLEDに接続します。 そして残り2つの受信側コイルは、この底部のコイルの近傍に互いに重ならないように取り付けられ、点滅を繰り返す2つのサブLEDに接続します (前ステップの2枚目の写真参照).
一方、送信側の2つのコイルは、設置場所だけでなく作り方も異なります。 まずメインLEDを光らせるコイルは、直径15mmの丸棒の周りに、直径0.4mmの絶縁コーティング銅線を30回 (= 15回 × 2) 巻いて作ります。 この時、15回巻いたところで銅線を20cmほど丸棒から引き出して折り返し、切断することなく同じ方向に改めて15回巻きます。 そして、浮遊球底部の外側に浮遊球と接触しないように取り付けます。
次にサブのLEDを点滅させるコイルは、直径15mmの丸棒の周りに、直径0.4mmの絶縁コーティング銅線を30 ~ 45回巻いて作ります。 このコイルは、途中の銅線引き出しは不要です。 このコイルも浮遊球の外側に接触しないように設置しますが、その位置は球の回転軸から少しずらして、最初の送信側コイルと重ならないようにします (上の3枚目と4枚目の写真参照).